あたしはまた涙があふれてきた。 よりくんを想えば想うほど、 心がギュッと締め付けられた。 『よりはみんなの憧れ。 俺らはみんな、あんな風になりたいって思った。 よりみたいに・・・ なりたい・・・。』 あなたたちのヒーローは、 パンツも一人じゃはけない。 粘土も上手に作れない。 細い肩にたくさんの荷物を背負って、 一人ぼっちの顔して、 「死んでもいい」なんてつぶやく。 あなたたちのヒーローは、 かっこよくなんか ないんだよ。