何気なくよりくんに目をやると、 よりくんはグラスの中の氷をグルグルさせながら 笑っていた。 『あぁ、飽きた。』 あの言葉は、 あの人をかばっているように聞こえた。 よりひさ。 よりくん。 元ボーソー族リーダー。 ブラックマン。 あたしの視線に気づいたよりくんは、 急にツンとした表情になり 目をそらした。