あの花だけは、

変わらずあの場所で


街の喧騒に耳をすませてる。





『なぁ、ここいっつも花束供えられとるけど、

何があったん?』



『暴走族のガキが事故って死んだんやろ?

もう10年くらい前やで。』



『そうなんや。

10年も経つのにまだこんなことしてる人いてんねや。』



『親ちゃうか?

まぁ自業自得やわ。

アホに育てた息子の供養やろ。笑』



『しゃーないわなぁ。

自分で暴走したんやもんなぁ。笑』



『せやけど最近はうるさい族もめっきり減って、

よぉ眠れるわぁー。』



『ははははは・・笑』