その後、 よりは極道世界へと、 少しずつ足を踏み入れていった。 暴走族からヤクザへ転身するというのは、 当時はありきたりのパターンだったかもしれない。 だけど 「族上がりのヤクザ」という一言で、 誰もよりを語ってほしくなかった。 だから俺もマサヤンも、 誰にも言わなかった。