BLUE〜よりくんと優子の物語〜



バイクにまたがったその時、

一台の黒い車が俺たちの前に停まった。


車から降りてきたのは、

顔面アザだらけのよりだった。



「より!!」



よりは俺たちに目をやり、

運転席に座っている誰かと少し話した後、

俺たちのもとにフラフラ歩いてきた。



車は乱暴にUターンして

去っていった。