高校二年、17歳の秋。 もうすぐ19になるショウ先輩の代は、 春に引退する。 そんな中、ショウ先輩が 族OBのヤクザの誘いを受けたという噂が流れた。 「とうとうヤクザかぁ。 もうずっと、この世界で生きていくんやな。」 「俺やったら暴走族で精一杯や。 若気の至りで終わらせるのが普通やん。 さすがショウ先輩、 行くとこまで行きはるんやな。」 あちこちでショウ先輩の話が飛び交っていた。