「大丈夫かいな・・・。」 俺とマサヤンはドキドキしながら よりの背中を見送った。 しかし戻ってきたよりは無傷だった。 それどころか、 気持ち悪いぐらいにこにこしている。 恐怖のあまり頭がおかしくなったのだろうか。 「より、何やった?」 「引退した先輩に、 バイク譲ってもええって人がいてるねんて。 それ乗らへんかって。」 「えーっ!! よりだけずるいやん!! 俺らのは?」 「知らん。」