BLUE〜よりくんと優子の物語〜



「・・・・・・。」


先輩とよりは

互いに目をそらさなかった。


緊張した空気に

一同は息を呑む。



「ほぉか。悪かったな。」



先輩はあっさりそう言うと、

他の先輩たちに引き上げるように言った。



「何でやショウ!

こいつらやったろうや!」



ショウ。


この先輩は、ショウというのか。



ショウ先輩はよりを見つめて言った。



「こいつは嘘のない目をしとるわ。」



そしてよりにだけ名前を聞き、

そのまま先輩たちを引き連れて去っていった。