先輩は落ち着いた声でよりに聞いた。 「おどれに説明したところでわかるか。」 駄目だ。 よりは完全にキレている。 「ふっ、威勢のええ奴やな。 わざわざ聞いてやっとるんや。 言うてみぃ。」 先輩は余裕の表情で笑った。 よりは出血のせいか、 足がフラフラしている。 「・・・許せんもんを見た。」