BLUE〜よりくんと優子の物語〜



「道具使わな何も出来へんのかコラ。

単品はヘタレやろが。」



血をダラダラ流しながら、

ドスのきいた声で先輩をシャクリあげた。



「なんやと?

もっぺん言うてみぃ!!」



先輩はもう一度よりを

鉄バッドで殴ろうとした。


その時、



「ちょい待ちぃ。」



少し離れた所で大人しく見物していた一人の先輩が、

よりのそばにゆっくりと歩み寄った。



「なかなかええ根性しとるやないか。

昨日チームの奴らをやったんは何でや?」