BLUE〜よりくんと優子の物語〜



「そっちの子は?」



「えっ、あ、優子です。」



「いくつ?」



「24です。」



「二つ下かァ。

俺は頼久。

好きなように呼んで。」



急に雰囲気が柔らかくなって、気が抜けた。



巨体にごっつい顔とイメージしていたあたしは、

心の中で謝った。



実際のよりくんは、

背は高いけど細身で、

目つきは悪いけど笑った顔はかわいらしかった。



目の下のくっきり浮き出ているクマが、

よりくんを疲れた印象に見せた。