骨のきしむような音。 制服に染まってゆく、血。 よりは、狂ったように先輩たちをボコボコにした。 凄まじい光景に、 俺もマサヤンも声が出せない。 誰も動かなくなっても、 よりは構わず殴る蹴るを繰り返した。 「より・・・。」 「より、もうええよ! 死んでまう!!」 見かねた俺は、 後ろからよりを抱えて 一緒に床に倒れ込んだ。 「はぁ・・はぁ・・・。」 興奮したよりの息づかいが、 体越しに伝わってくる。 こんなに頭に血がのぼったよりを、 俺は初めて見た。