体格の大きい、 しかもラリッて凶暴になっている先輩たちには到底かなわない。 俺とマサヤンはボコボコにやられていた。 やられながら、 次第に先輩たちが離れていくことに気がついた。 起き上がるとみんな、 よりの方に集まっている。 「より?」 俺はその時の光景を、 瞬きひとつせず見つめた気がする。