BLUE〜よりくんと優子の物語〜



「へっくしょん!!」



マサヤンがタイミングよくくしゃみをしてしまい、

先輩たちがいっせいに振り向いた。



(ドアホーッ!!)



血の気が引くとはまさにこのこと。



「・・なんや、おまえらか。」



先輩は安心したようにニヤッと笑った。



トイレの中はシンナーの臭いが充満していて

先輩たちの目はトロンとしていた。



女の子の顔には殴られたような傷がたくさんあり、

すでに放心状態で

抵抗ひとつしていなかった。