「あの、初めまして。 マサヤンの彼女の、加奈です。」 先に挨拶をしたのは加奈だ。 よりくんは初めてあたしたちと顔を見合わせた。 「・・・・・・。」 鋭い目つき。 全身から立ち込めるブラックオーラ。 あたしも加奈も、 目が合っただけで凍りついた。 「より~。 黙っとらんでおまえも自己紹介したりィ~。」 あっくんがよりくんの背中をポンと叩くと、 よりくんが笑った。