今までモノで人の気をひいていたボンボンにとって、 よりの存在は新鮮だったのだろう。 いつのまにかボンボンは、 俺たちのグループに入り浸るようになった。 「ところで本名何なん?」 俺がボンボンに聞くと 「ボンボンでええよ。 みんなそう呼んどるし。」 「そか?ならボンボンで。」 「ぇ?いや、あの・・・ ・・・・・雅也。」 その瞬間、 近くで聞いていたよりが 笑った。