集会のたびに顔を出すようになっても、 よりはなかなか俺と喋ろうとはしなかった。 たまににらむように目が合っても、 すぐにそらされる。 「よりは難しい奴やから。 俺らともそんな仲がええわけやないねん。 テキトーに付き合ったらええよ。」 仲間の一人が言った。 すると近くで聞いていた他の仲間が、 「あいつはずっと父親と二人暮らしやねんけど、 その父親がしょっちゅう家に女連れ込んで、 ヤッとる声が丸聞こえらしいで。」