しかし約一名、

ウンともスンとも言わない

無愛想な奴が。



「まぁそうツンツンせんと、

仲良くしたってくれや。

なぁ、より。」



兄が言った。



(・・・より?)


最初聞いた時は名字だと思った。


そいつはギロッと俺をにらみ、

兄に言った。



「先輩の弟なら、仲良くしてやりますよ。」



その言葉にカチンときた俺は、

よりをにらみ返す。