その日の夜。

何事もなかったかのように、

よりくんは普通に帰ってきた。



先にお風呂に入ってもらい、

いつものようにせっせと服を着せた。



ご飯を食べながら、

あたしはよりくんに自分の気持ちを話した。



「よりくん。

あたし今のままやったら、不安で不安で仕方ない。

よりくんが怖い顔して電話にでるたびに、

何があったんやろうって。

昨日みたいに出て行って、

このままどっか行ってしまうんやないかって。

もう帰ってこぉへんのやないかって。」