よりくんが仕事でいない夜、 あたしは実家に帰ったり、 職場の人とご飯を食べに行ったりした。 今まではそれぞれの生活があって、 その中で会える時間を作っていたけど、 今は作らなくても、家に帰れば会える。 あたしの帰る場所はよりくんで よりくんの帰る場所はあたし。 「おかえり。」 この言葉が二人の絆を強くした。 よりくんで始まり、 よりくんで終わる毎日。 よりくんばっかりの毎日。 あたしはすっかり、 よりくんに夢中になっていた。