『桐生 千秋サンっ!!こっちに笑顔を!!』
「ありがとうございます。」
『桐生サン!』
『千秋ーーーーーーーー!!!』

奇声に囲まれた私。もとい俺。
今やJKを中心に(女子高校生ね?)大人気を誇っている桐生 千秋。
抜群に可愛い容姿と、完璧なスタイルでテレビや雑誌を独占してるカリスマ的女アイドル。
あくまで女。
世間的にはね?
桐生 千秋。(♀)  本名 桐生 秋羅。 (♂)
戸籍上完璧な男♪
何で男が女として芸能界デビューしちゃってるかって??
それは。
3年前。

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「秋羅ぁーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「何?親父。」
いきなり俺に泣き縋ってきたのは芸能事務所の社長やってる親父。
「秋羅。お願いが・・・。」
「何?」
「これに参加してきてくれぇーーーー!!!」
「はぁ!?」
なんと親父が持ってきたのは・・。



 cmガール募集中!



  チョコレートのイメージに合った柔らかい感じの女の子!
  年齢は14~18歳。




「・・・・。女の子って書いてありますが?」
「知ってるよ。だってウチの事務所、男しかいないんだもん!!」
「じゃあ女スカウトしてこいよ!!原宿行って!!!!」
「だって・・・・今日の2時からなんだもん・・・。」
「別に出なくっても・・。」
「だめなんだよー。このcmで採用されたら、人気雑誌と提携ができるんだから!」
「俺、男。」
「大丈夫!!君は母さんの女顔をとことん受け継いでるから!!!」
「・・・・・∑(´□`;) 」
「ね?お小遣いは弾むよ~??今までの・・・10倍ぐらいかなっ??」
「・・・・・・(●`・ω・)ゞ 了解」