部下に今夜だけ任せてサボろうか、などと考え始めたその時だった。 「遠山さん、小嶋が携帯をかけてます!」 助手席に座る夜番の部下はそう叫ぶと、盗聴用のヘッドフォンを外し、モニタースピーカーのスイッチをONにした。