「そりゃうらやましいな。俺はまだ10年ぐらいだが、もう日本には飽きたな。 ドバイにでも行こうかと思ってる」 総監の本気でつまらなさそうな顔を見て、30男はフーっと息を吐き出してから言った。 「俺たちは実に自由だ。どこへでも行けるし、なんにでもなれる。だから俺はな…」