意識狩り〜Consciousness Hunter〜



黒い風がまた巻き付いたかと思った次の瞬間、黒ウエアの動きがピタリと止まった。

「やりやがったな…」

黒ウエアの低い声が響く。その腹には深々とナイフが刺さっていた。

「ザマァ…」

そう言ったサラリーマンの首は、明らかに有り得ない向きにクキッと折れ曲がった。

そして二人ともドッと音を立て、仰向けに倒れた。