総監は一番右端の男の前に立った。 体格は山木と比べると劣るのだが、何よりも、鷹を連想させる男であった。 おそらく、その目力の凄さがそう錯覚させるのだろう。 「彼は神妙寺三朗。実は警視庁でも一番の射撃の名人だ」 「峰川、俺の”カラー”を覚えてないか?」 峰川は神妙寺にそう言われ、彼をしばらくじっと見つめながら”感じ”ていたが、やがてハッと何かを思い出した。