そんな梨香子にクスリと笑った。
「そんなに急がなくても大丈夫だよー」
「でもさー」
「大丈夫だって!2席ぐらいどっか空いてるよ!」
そうかなーなんて梨香子が足を止めた瞬間だった。
――ドンッ
あたしの体が後ろに揺れて、バランスを崩しそうになる。
「あ、ごめんねー。中原さん。気づかなかったぁ」
……あ。
いつも澤木さんと一緒にいる子だ。
「大丈夫、みー!?」
「う、ん。大丈夫。」
心配してくれる梨香子に返事をする。
「みー、だって。」
クスリと不気味に笑うその子。
背筋がゾクリとした。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…