―――執着―――

アッサリと凄い事を言ってくれた。



「この広い校内を、あたし1人で探せと!?」



「大丈夫!工藤さんなら!」



「だから、その根拠は何処から来るんだよ!!」



……何かもう泣きたくなって来た。



これもそれも杉崎のせいだ!!



あたしは、教室を出て八つ当たり気味に扉を閉め、走り出した。