「お〜〜い!シオ〜ン!待たせてわりぃなぁ〜♪」

レッドが大袈裟な身振りで謝りながら歩いてくる


「ちょっとレッドさん!!主人公が第2章の最初の回に出番がないとはどういうことなんですか!?…んまったく新人トピの人気調査だってレッドさんや先生はまだ分かりますがなんでオレじゃなくて親分がランクインしてるんですか!?てゆうかむしろオレの名前が挙がってないじゃないっすか!?やっぱり桃の助のヤローはオレの出番を潰して人気を下げてやがるな…」


「そ…そんなことはないと思うぞ!…さっきの回は十勇士がメインだったからな…」




「十勇士?それってなんですか???」



「十勇士ってのはここ、ハリベルの兵士のなかで最も優れた十人に贈られる称号のことで、オレはそん中で上から5番目だから、別名“5番目の男”って呼ばれてんだ♪」

フムフムと頷きながら

「それじゃあ、確か先生って“2番目の男”でしたよね?……かなりお偉いさんじゃないですかっ!?」



「…ま、そういう事だ」


ランクスがいつの間にかに背後にいる

「うわっ!びっくりすんじゃないですか!?」




「オレ自身はそこまでこだわっていないがな…」
――あんれ〜?微妙に会話のキャッチボールが出来てないぞ〜?


「そんなことよりだ…レッド、シオン!!」

急に名指しをされた二人は驚き、背筋を伸ばし敬礼をする



「今から【雷帝様】の所に向かうぞ!」