「ほら〜早く起きろ〜シオ〜ン」


片手で左頬をバンバン叩きながらやる気無さげに起こす







ちょうど3発目だろうか

「ほっぺただけは!!!」


ガバッと、それはもうガバッと起きるシオン





さらにヒリヒリした左頬をさすりながら寝ぼけた顔をこするシオン



「何するんですか!?先生!!人間国宝級のもちもち肌が!!……ってあるえ?あなたはさっきの…」


「とりあえず言っておくがお前はまだまだ井の中の蛙だぞ……んなことよりオレはレッドだ、これからよろしくな♪」



そう言って棒つきのアメをカラカラと口で転がしながら話す




「こちらこそよろしくお願いします…ところでランクス先生はどちらに?」





「あぁ、ランクスならオレの親父のとこ行ってる」



シオンはハァッとため息をつくと

「レッドさんのお父さんのとこに行ってるんですか!?…それなら悪いんですけどそこまで連れて行ってくれませんか?緊急の用事があるんで!」

――こんな茶髪ボーイの父親なんか会ってないで早く雷帝様に会わなきゃ!!


「オレも同じことランクスに言われてんだ、連れて行ってやるよ♪」