【完】それでも君を愛してるんだ


「・・・何言ってんの?」

お兄ちゃんの・・・少し怒ったような声

ビクッと肩がゆれる




「分かっ・・・てるよ・・・」

十分分かってる。

でも・・・だって・・・




「お兄ちゃんも皆も大好きなんだもん・・・」

大好きなの。

お兄ちゃんに、お父さんに、お母さんに、真央に・・・側にいてほしいの。





「私は誰かが悲しむ姿なんて見たくない・・・っ」

私は両手で涙を拭きながらそう話した