キキッと校門前にバイクが止まる

「お兄ちゃん、ありがとう!」

ヘルメットを手渡し私はバイクから降りる

「ん。勉強がんばれよ」

そーいってくしゃくしゃっと私を撫でる

これがお兄ちゃんのくせだ




「うん!じゃーね」

「あっ、待て」

私はそう呼び止められる

「なに?」

「帰り電話しろ。送ってってやる」

「やった♪あとでね!」

私は手を大きく振り校門をくぐりぬけた




教室に行くと友達の真央がニヤついていた

「・・・何」

「いーなーって」

机に両肘がついた状態でそういっている