コンコンとノックする音が聞こえる 今、家にいるのは私とお兄ちゃんだけ だからこのノックは・・・ 「何?」 私は唾を飲み込み少し大きめの声でいった 「ジュース持ってきたんだけど・・・」 やっぱり、お兄ちゃんなんだ 優しい私のお兄ちゃん でも・・・部屋に入られるのは・・・ 「うん。ちょっと待って」 私はそういってシャーペンを置きドアに向かって歩き出した ドアを開ける そこには少し寂しげな顔をしているお兄ちゃんが 手にはおぼん その上にコップとお菓子がのっている どっちも私の好きなもの