「ほら、優人も。」 「あぁ。今行くよ」 母さんにそう言われ、 俺は優花から目をはなした 「よ、っと。」 俺は重い腰を上げ、 部屋を出ようとする 俺よりはるかに低い母の背 父に似て長身の俺は、 いつのまにか母を追い越していた いつも笑顔で、 元気な母。 自慢の母親だ。 俺は母より先に部屋を出ようとした ふと横目で母を見た