「じゃあ、ばいばいする?」 ・・・確かにそう聞こえた。 「え?」 念のため、聞き返す。 「ばいばい、する?」 さっきの声は間違いではないようだ。 俺は心臓が止まるような、 そんな気がした 「ただの兄と妹に、戻る?」 「ちょ、待っ・・・」 言葉が出てこない。 俺はあたふたとしてしまう 「私、ヤダよ? 戻りたくないよ。 だったらしょうがないよ。 だから・・・一緒に傷つこ?」 優しい、天使のような笑顔。