【完】それでも君を愛してるんだ


私は真央の手を握る

汗ばんだ手に真央は顔をしかめた


正輝さんとお兄ちゃんはジッと私達を見ている



そして私は口を小さく開いた


「私・・・真央にだけは嘘をつきたくないの」

「・・・うん」


「大好きだから、怖い・・・の」


声が・・・震える。


いや、
声だけじゃない。

体もだ。