僕らはみんな、うさぎ団



「そうだね…まずは…やっぱ名前だね。
 俺の名前は

 ナルセ  ソウジロウ
 成瀬 創二郎

 この辺りにの○○高校に通ってる
 高校3年生です。」

私は、
あっ!?アノ高校の人なんだ
そして、
やっぱり、私と同じ歳なんだ。
と、思ったが
何も言わなかった。

すると、
何を考えているのか分らないアノ人は
また、話始めた。

「住所は、ここから電車で7つ目の
 ××市△△町って所で、
 
 えぇぇっと後はぁぁ………

 絵が好きかな!!」


最後の一言はトーンが上げっていた。
きっとホントに絵が好きで、
自然とトーンが上がってしまったのだろう。

そして、
何を考えているか分らないアノ人は
続けて聞いてきた

「他に何か聞きたい事ある……?
 いざ自分の事を話すとなると
 何を話せばいいか分らなくなるね。

 何かある?気になる事?」

それを聞いて私は、
うさぎの絵のバンソウコウの入っていた箱の上手な絵は、
もしかしたら自分で描いたのか
少し気になっていた。

でも、それは聞けなかった。

なぜなら、
私はその時、コノ人はいったい何がしたいんだ!?
コノ人は何を考えているんだ!?
っという、1番、私が気になる事を聞けなかったからである。


すると、
何を考えているか分らないアノ人は、

私の気持ちが読めているようで、読めていないのか…

私の今、1番気になる事ではなく、
二番目に気になる答えを応えてくれた。