そらいろの王子さま

「私があなたと踊る意味がありません」

お姫さまの声は、フルートの音色のように可愛らしく、美しいものでした。

「…たとえ、意味がなかろうと、私はあなたと踊りたいのです。いけませんか?」

王子さまは、どうしてもお姫さまと踊りたくて、必死に説得しました。

「なぜ、そんなに必死になるのですか?私は、それほどの者ではございませんのに」

お姫さまは、クスクスと笑って言いました。

そしたら王子さまは