「でもなんで家出なんか…」 「今までずっと家の中で守られてきました。でも、このままじゃダメだと思ったんです。外に出て、改めて自分を見つめようと思って、一人旅をすることに決めました。」 真っ直ぐ俺を見て、言った。 すごい覚悟で家を出てきたことが、視線から伝わる。 ドキッ… 自分の胸が高鳴ったのがわかった。 瞳に吸い込まれる… 「最初はベトナムへ行こうと思ったんですが、パスポートを買おうと思って、持ち出したクレジットカードを出したら、解約されてて…」 顔を真っ赤にして、また俯いた。