急いでリビングに行く。 辺りを見回しても、創美の姿は無い。 和室、トイレ、風呂場。 部屋中どこを探しても創美はいない。 どこ行ったんだよ… 急に恐怖心が俺の体を支配する。 両親に捨てられた時のようなあの感覚… 手に汗が滲む。 行くな… 創美… 一人にしないでくれ… 俺は無我夢中で街中を走り回った。 創美… 創美… 創美… 創美… 周りから見たら俺は変人だっただろう。 半泣き状態で走り回る男。