とっさに足を下ろす。
「いや、何も。 ただ、川がきれいだなって思って…」
「そうですね… 大きな川ですね。」
そう言って彼女は川の遠くを見ながら、風になびく髪を耳にかけた。
こんなところ見られちまったし…
やべえ…
それにしても綺麗な人だ。
白いワンピースがよく似合う。
長い黒髪と、ぱっちりと開いた黒い瞳がとても印象的で、しばらく彼女を見つめていた。
「あ、あの…」
突然彼女が口を開いた。
「は、はい?」
彼女の声で我に返る。
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