「そんなに幸せ?」

杏は、樹を見つめて
満面の笑みで答えた。

「はい、とっても」

ディナーを取りながら
久しぶりに逢った
二人の会話は弾む。
 
お互いの事を
まだ、何も知らない二人。
 
「そうだ、杏ちゃんは
 幾つかな?
 聞いてなかったよね」

「あっはい
 わたしは、22歳です」

「22、若いね、俺とは・・・」

杏は、自分が好きになった人が
16年早くこの世に産まれただけ
の事、歳の差など全く気にして
いない。

「イツキさんは・・・
 気になりますか?」
 
「俺も、気にしないよ
 でも、メンバーに言われたよ
 犯罪だってね
  
 冗談だけどね」

二人は、自分を偽ることなく

素直なままに笑い合い

楽しい時間は過ぎていく・・・