蜜林檎 *Ⅰ*

「どうする、行けそう?」

「ルリが参加するなら
 私も参加しようかなぁ
 向こうに1泊ぐらいなら
 貯金もあるし
 地方のライブも一度
 行ってみたいもの
 今回は、参加しようか」

「うん、うん、じゃあ
 あやめちゃんには参加する事
 わたしから連絡しておくね
 話はそれだけなの・・・」

電話を切ろうとした瑠璃子に
杏は、早口で言う。
 
「ルリ、あのね
 話したい事があるんだけど」

杏は、樹と偶然に出会った
今日の出来事を全て
瑠璃子に話して聞かせた。

彼女は驚き、電話だと言う事
を忘れて大声で返答する。

杏は、咄嗟に耳から
携帯電話を離した。

「うそ、ほんとうなの・・・」

「最後に、急用ができたから
 別れたんだけど・・・
 今度、食事に誘ってくれる
 と言ってくれて、連絡先の
 携帯番号を聞かれたの」