いつのまにか、泣き疲れて眠っていたらしい。 


目覚まし時計の音が頭に響く。 


重い頭を持ち上げ、鏡を見る。 


あきらかに泣いたのが、わかる顔だ。 


身体に何かが取りついたかのように、重くて立ち上がれない。 


でも… 


休めない。 


寺崎くんが、自分のせいだなんて思ったら… 


寺崎くんを、これ以上苦しめたくない。