「しかし、寺崎ってここまでの実力あって何で今まで騒がれなかったわけ?」 


蓑島くんの質問に同感して、何度も首を縦に振る。 


「う−ん、父親が転勤族だったからなあ。ひとつの学校に長く居れないんだよ。しかも、海外に転勤もあったし。」 


寺崎くんは、コーラを飲み干すと満足そうにため息をついた。 


すでに3つのハンバーガーは、寺崎くんの胃に収められていた。