「桜子!」 


親友のなっちゃんが手を振り、あたしに近づいてくる。 


「もお、びっくりしたよお。桜子ってば、いきなり人気者なんだもん。」 


「こんな人気いらない。」 

 
あたしは膨れっ面になる。