あたしたちは、酸欠で黙り込んだ。 


そして、呼吸が落ち着くと… 


目を合わせて、笑いだした。 


「なんだよ!両思いかよ!」 


寺崎くんがお腹を抱えて笑い続ける。 


「すごい遠回り!」 


あたしも、苦しくなるほど笑い続けた。 


「じゃあ、これから付き合うってことでいい?」 


クックッと笑いながら寺崎くんが言う。 


あたしも笑いを止められず頷く。