驚いたように、寺崎くんが振り返る。 


「は…話があるの!」 


寺崎くんが、瞳を開く。 


「何?」 


反応は素っ気ない。 


「今…時間あるかな?あたし…」 


キーンコーン… 


無常にも鐘の音が鳴る。