自動販売機の所に、良く知った後ろ姿があった。 


スポーツドリンクのペットボトルを手に振り返った寺崎くんと目が合った。 


「おはよう!」 


あたしは、勇気を出して声をかけた。 


でも… 


寺崎くんは、視線をそらすと無言であたしの横を通り抜けた。