「つ~事で、逃げてきちゃいました♪」



テへ♪



ぁ、ヤバい。
ユナとるいが震えている。



ードンっ



ビクッ



「「ばっかもーーーん!!!!!」」



キャー…!!!!



2人がキレた!!



「先輩に迫られて逃げんなんてありえない!」

「ちょ~贅沢!!」



ヴゎ



すごい勢いで怒ってる!!



「で、でも!!冗談かもしれないじゃ……」



「んなもん知った事かぁー!!!」



え”ぇ”ーーー!?



ユナさん!?



「ちょ、ヒド……」

「ヒドいのは琥珀。先輩、ちょ~かわいそう~♪♪」



いやいや!



かわいそうとか言ってるけど楽しそうよ!?るいさん!!




「だって…いきなり……」



びっくりしたんだから………



「じゃぁ、聞く。琥珀、あんたにとって、先輩て何?」


「ぇ…?」



何………?



そんなのわかんない……



けど……



あの時、先輩に告白されて……



嬉しかった自分がいる。



胸が嬉しくて、いっぱいになったのを覚えてる。



この気持ちは……



何………?



これが、人を“好き”っていう気持ちなの……?



だとしたら……



私………



先輩の事………



ーガタン!!



「「琥珀??」」



急に立ち上がった私に驚いた2人。



「ごめん……私、もしかしたら、先輩の事……」



「「ストーーーッッップ!!!!!!」」



2人が私の口をふさいだ。



「その言葉は……」



「一番最初に……」



「「先輩が聞くの♪♪♪♪」」



2人とも………




「ぁりがとう!!私……行ってくる!!」



2人にそう言って、私は教室を飛び出した。



今は放課後……



先輩!!