ペットだなんて、言わないで


「どうしてハルとは一度もお出かけしてくれないの?」


 ――確かに今まで連れて行ったことはなかった。


 洋服が無いっていうのもあるが、もし出掛け先でメグちゃんに会ってしまったらと思うと、出られる訳が無い。


「ハルが行儀よく出来るようになったら、って思ってた」

「ほんとう?」

「あぁ。んじゃ行ってくるな」


 半信半疑なハルの頭を撫でてやり、車のキーを取って外に出る。


 ちょうど雨が止んでいたが、念の為に傘を持って車に向かう。